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現在、北米で留学中の大学生!旅行のススメや行き場のない不満などをつぶやきます

なぜオーバブッキングが起きるのか、わかりやすく説明してみる【ユナイテッド航空】

 

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こんにちは〜

 

 

ユナイテッド航空が乗客を引きずり下ろしたことで話題になっていますが、そもそもなぜオーバブッキングが起きるのか説明したいと思います。確率の話が出てきますが、数学な苦手な人でも分かるくらい簡単なのでご安心を。

travel-and-study.hatenablog.com

 ユナイテッド航空のこの事件はオーバブッキングが原因ではなく乗員を急に運ばないといけなくなったからという説があります

 

オーバブッキングの目的

なぜ航空会社はオーバブッキングをするのか、その理由は至ってシンプルで利益を最大限に出したいからです。

それではなぜオーバブッキングをすることで利益を最大化できるのか、その理由もシンプルでチケットを購入した全員が当日空港に来るわけではないからです。

そんなことある?と思う人もいるかもしれませんが、寝坊や渋滞、急用などで当日空港に来ない人が一定の割合います。航空会社は利益を最大化するために、そういったことを見越して予約を実際の席数より多く出しているのです。

 

 

どれくらい多く売るか

航空会社は何十年にもわたって、チケットを買ったけど乗らなかった人のデータを蓄積しています。そのデータからで路線、時間帯、時期などを複雑に計算して、どの路線ではどれくらい多く売っていいかを導き出しています。

航空会社によってその計算式が違ったり、客層が違ったりするのでオーバブッキングがよく起きる航空会社とあまり起きない航空会社が生まれるのです。

 

なぜオーバブッキングをすると利益が上がるのか

実際に予想よりも多くの人が来て、乗れない人にホテルや現金などを補償すると損ではないか?と思うかもしれませんが、たとえ損をしたとしても全体で見るとオーバーブッキングしない場合よりも利益が上がるのです。

その理由は確率にあります。

 

何人が実際に乗るのかという確率は以下のような二項分布(図は正規分布)と呼ばれる分布に沿っています。

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グラフの中の数字は確率を示していて、たとえば160人から170人が当日空港に来る確率は13.6%、180人から190人が来る確率は34.1%といった具合です。

 

ここで200人乗りの飛行機に対して210枚のチケットを売ったとします。このグラフから定員より多い201人以上が空港に来る確率はわずか2.2%、定員以下の乗客が当日空港に来る確率は97.8%だということがわかります。

つまり100回これを繰り返しても、飛行機に乗れない人が出てしまうのは約2回だけで、あとの約98回は10枚チケットを余分に売ったことで利益が生まれるのです。

 

 

実際に計算してみる

以下の条件を設定して100回運行した場合どれくらいの利益があるのか計算してみましょう。

  • 毎回10枚余分にチケットを売る
  • チケットの値段:1万円
  • オーバーブッキングで乗れなかった人への補償:5万円
  • 100回中、2人が乗れなかったのが1回、5人が乗れなかったのが1回
  • チケットはどの便も完売

とすると、

定員より多く売ったことに対する売上は

1万円×10枚余分×100回=1000万円

乗れなかった乗客への補償は

5万円×7人=35万円

 

つまりチケットを多く売ったことに対する利益は

1000万円ー35万円=965万円

となります。

チケットを10枚多く売っただけで、定員分しか売らないときよりも965万円の利益が出ちゃいます!もちろん航空会社は多くの路線を運行しているのでそれを考えるとオーバーブッキングだけでかなりの利益を出していることがわかりますよね!

 

 

オーバーブッキングは仕方ない

航空会社も企業である以上、利益を少しでも多く出さなければなりません。そのために予約を多く取ることが必要なのです。

またオーバーブッキング込で航空券の値段が設定されているため、オーバーブッキングを禁止すると運賃が上がるとも言われているので、全員が当日空港に来ない以上は、仕方がないことなのです。

今回のユナイテッド航空の事件の原因がオーバーブッキングだったとしても航空会社を責めることはできませんし、絶対に降ろされたくなければある程度高めの航空券を買うことで降ろされる可能性を低くできます。

 

 

まとめ

オーバーブッキングをする理由、それは利益が多くなるからです。実際の計算は上で説明したよりも、もっと複雑ですが基本的な考え方はこんな感じです。

たまたま予想よりも多く空港に来てしまった場合は誰かが降りることになりますが、振替するボランティアを募集してもまだ降りる人がいないというケースはまれで、金額が上がれば誰かが名乗り出ます。

金を払っているのにどうなんだという意見もありますが航空会社も一企業なのでそこは温かく見守りましょう。私は安ければユナイテッド航空これからも乗りますよ!

 

※数学的なことなど細かい間違いは見逃してください!

 

 

以上!!

 

 

  

 

 

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ユナイテッド航空引きずり下ろし問題、悪いのは誰か

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こんにちは〜

 

 

オーバブッキングとなった、シカゴ発ケンタッキー州ルイビル行きのユナイテッド航空3411便で乗客が引きずり下ろされるという事件が起きました。

動画はこちら
United Airlines Passenger Forcibly Removed on Overbooked Flight

目的地であるルイスビル空港から別の便に乗務する乗員4名を乗せるためだったとのことですがこの一件で誰が悪いのか考えてみようと思います。

 

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悪くない人たち

今回の一件で

は全く悪くないと考えられます。

この4人がいなければ更に何十人、何百人が飛行機に乗れない、もしくは遅れる可能性があるからです。ユナイテッド航空の社員だとはいえ、この4人は何としても乗せるべきですし、その判断は間違っていないと思います。

 

 

悪い人たち

完全に悪いとは言いませんが、落ち度があるというのは

だと思います。 

 

ユナイテッド航空地上職員

オーバブッキングにも関わらず乗客を乗せてしまったユナイテッド航空の地上職員にも少し問題があります。

詳しい状況は分かりませんが、乗員4人を載せないといけないと分かっていたなら、ゲートでうまく処理して、数人の乗客を飛行機に乗せないようにするべきです。

ただし、乗員を乗せるために数人を選んでを強制的に降ろすというのは、必要な仕事なので、説得しても降りない乗客に対して警察官を呼んで降ろしてもらうのは適切な判断かと思います。

 

警察官

引きずり下ろした警察官もかなり非難されています。なんでもスタンガンを使ってまで引きずり出し、男性は出血していたそうで、、、

現在この警察官のうちの一人が手順が適切でなかった可能性があるとして休職扱いになっているそうですが、この警察官たちも実際可愛そうです。

彼らの任務は降りることを拒否している乗客を降ろすこと。しかしどれだけ説得しても乗客は降りません。けれど任務を遂行しなくてはならない、、、

そうなるとどんな手段を使ってでも降ろさざるを得なくなります。どれだけ説得しても降りないのは目に見えていますし。

 

乱暴すぎたとはいえこの警察官たちには同情の余地があります。

 

引きずり下ろされた男性

まず引きずり下ろされた男性は医者でどうしても帰らなければならなかったということで、飛行機に乗った以上、降りることはできないと思います。

 

ただし一つ考えないといけないのは運送約款です。

ユナイテッド航空で航空券を購入する際、最後にこのようなボタンが出てきます。

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ここから分かるのは購入した時点でユナイテッド航空のルールに従わないといけないということです。つまり運送約款に同意した上で購入しているのでユナイテッド航空はこの男性を降ろす権利があります。

 

ちなみに運送約款はこんなことが書いてありました。

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簡単にまとめるとオーバブッキングの場合は、まずボランティアを探して、それでも席が足りなかったら子供や障がい者は除いて、運賃クラス、旅行の行程、会員プログラムのステータス、座席指定してなかった場合のチェックインの時間から判断して決めるということです。

男性はこれを含む運送約款に同意した上で買っているので降りろと言われたら降りなければいけません。

この運送約款では航空会社が乗客の搭乗を拒否する権利についても書かれています。

 

医者で降りれないということはよく分かりますが民間航空会社に乗る以上、そこのルールに従う必要があります。

 

 

まとめ

今回の一件から分かるのは、人それぞれの譲れない部分があってそれが衝突すると、誰が正しくて誰が間違っているのか判断するのが難しいということです。

ユナイテッド航空、乗客の男性、警察官それぞれにしなければならないこと、譲れない部分があって、それらがぶつかりあった為にこのような事件が起きてしまいました。

ユナイテッド航空の座席管理が甘かったことや、警察官が乱暴すぎたというのは責められて当然ですが、医師の男性も民間航空機に乗るというのはそういうことだと理解するべきかと思います。

一番はもっと協力金を上げてボランティアが出てきていれば、ユナイテッド航空も評判を落とさなくていいですし、みんながハッピーだったと思いますが起きてしまったことですし、今更言っても遅いですよね。

 

運送約款とかいつも何も考えずに同意しているものをしっかり読まないといけないなと思いました。

 

 

以上!!

 

 

 

 

 

  

 

 

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カタール航空プリビレッジクラブ・シルバー会員のメリットデメリット

 

こんにちは〜

 

 

現在アメリカに留学しているのですが、実はアメリカに来てから数ヶ月でカタール航空プリビレッジクラブのシルバー会員になりました!!

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今回はシルバー会員のメリットと、プリビレッジクラブのメリットデメリットを紹介したいと思います。

 

 

シルバー会員のメリット

ラウンジが使える

プリビレッジクラブのシルバー会員はカタール航空利用時にラウンジが使えます。

日本だと成田空港はJALサクララウンジ羽田空港TIATラウンジが利用できます。格安のツアーやセール運賃でエコノミークラスを利用する場合でもラウンジを使えるというのはとても大きなメリットです。

シルバー会員(ワンワールドルビー)でもラウンジを使わせてくれる航空会社は珍しいです。

 

ドーハ・ハマド空港のゲスト用ラウンジ券

シルバー会員になるとカタール航空ハブ空港であるハマド国際空港にあるラウンジに同伴者を招待できる券が2枚もらえます。ゲスト一人につき一枚必要なのでふたりで旅行するなら往復ともドーハでラウンジを使うことができます。

会員本人だけでなく、ゲスト用のラウンジ利用券もくれてとても太っ腹です。

 

 

 プリビレッジクラブのメリット

上級会員になりやすい

プリビレッジクラブの上級会員になるためにはマイルとは別にQpointを貯める必要があり、150ポイントでシルバー会員、300ポイントでゴールド会員、600ポイントでプラチナ会員になれます。

このQpointは距離に応じてもらえるポイントで、JAL国内線の場合、東京那覇などの長距離路線で最低10ポイント、福岡宮崎のような短距離路線でも最低7ポイントもらえます。ちなみに東京那覇をファーストクラスで飛ぶと20ポイントです。

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そのため短距離路線でも約21回搭乗でシルバー、約43回乗ればゴールド会員でワンワールドサファイア会員になれます。JALは50回乗らないとサファイア会員になれないので多少目指しやすいです。

 

上級会員になるためにはカタール航空に最低4回搭乗、もしくはQpointの20%以上カタール航空で貯める必要があります。しかしカタール航空でヨーロッパに一回行けば4回搭乗の条件をクリアできる上に、エコノミークラスの格安運賃でも往復46ポイント以上貯まるので上級会員が近づきます。

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ヨーロッパに年に一回行く上に、短距離を何回も飛ぶ人にオススメです。 

ヨーロッパに行く用事がない人でもカタール航空はタイのバンコクからベトナムハノイまでのフライトがあるのでそれを2往復利用すれば条件をクリアできます。

 

 

プリビレッジクラブのデメリット

1マイルの価値が低い

カタール航空は3倍マイルなどのキャンペーンを一年に数回行っていてマイルが貯めやすいのですが、特典航空券に交換するときに多くのマイルが必要なのが難点です。 

左がプリビレッジクラブのマイル、右がJALのマイルを利用して、ワンワールド加盟航空会社で特典航空券を取るときに必要なマイル数です↓

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例えば東京から香港までキャセイパシフィック航空で行く場合、距離が往復で約3600マイルなのでJALであれば21000マイルで特典航空券が取れますがプリビレッジクラブだと50000マイルも必要です。

つまり、距離が1500マイルまでの旅程であればJAL以下のマイルで取れますがそれ以上だと、距離が長いほど損になっていきます。

 

 

まとめ

いかがでしたか?

まとめるとカタール航空プリビレッジクラブは比較的上級会員になりやすくシルバー会員でもメリットが大きいですが、貯めたマイルを使って遠くに旅行をしたい人には向いていません。

実はアメリカン航空の国内線を利用するとQpointがとても貯めやすく、上級会員になりやすいので私はプリビレッジクラブを利用しています。ちょっとした修行も含まれていますが、今ある予約だけでゴールド会員(ワンワールドサファイア)になることが確定しているくらい上級会員になりやすいです。

 

修行の内容も含めて、それについては近いうちに書こうと思うのでお楽しみに!

 

 

 

以上!!

 

 

 

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