ユナイテッド航空引きずり下ろし問題、悪いのは誰か
こんにちは〜
オーバブッキングとなった、シカゴ発ケンタッキー州ルイビル行きのユナイテッド航空3411便で乗客が引きずり下ろされるという事件が起きました。
動画はこちら
United Airlines Passenger Forcibly Removed on Overbooked Flight
目的地であるルイスビル空港から別の便に乗務する乗員4名を乗せるためだったとのことですがこの一件で誰が悪いのか考えてみようと思います。
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悪くない人たち
今回の一件で
- ルイビルから乗務する乗員4名
は全く悪くないと考えられます。
この4人がいなければ更に何十人、何百人が飛行機に乗れない、もしくは遅れる可能性があるからです。ユナイテッド航空の社員だとはいえ、この4人は何としても乗せるべきですし、その判断は間違っていないと思います。
悪い人たち
完全に悪いとは言いませんが、落ち度があるというのは
- ユナイテッド航空地上職員
- 引きずり下ろした警察官
- 引きずり降ろされた男性
だと思います。
ユナイテッド航空地上職員
オーバブッキングにも関わらず乗客を乗せてしまったユナイテッド航空の地上職員にも少し問題があります。
詳しい状況は分かりませんが、乗員4人を載せないといけないと分かっていたなら、ゲートでうまく処理して、数人の乗客を飛行機に乗せないようにするべきです。
ただし、乗員を乗せるために数人を選んでを強制的に降ろすというのは、必要な仕事なので、説得しても降りない乗客に対して警察官を呼んで降ろしてもらうのは適切な判断かと思います。
警察官
引きずり下ろした警察官もかなり非難されています。なんでもスタンガンを使ってまで引きずり出し、男性は出血していたそうで、、、
現在この警察官のうちの一人が手順が適切でなかった可能性があるとして休職扱いになっているそうですが、この警察官たちも実際可愛そうです。
彼らの任務は降りることを拒否している乗客を降ろすこと。しかしどれだけ説得しても乗客は降りません。けれど任務を遂行しなくてはならない、、、
そうなるとどんな手段を使ってでも降ろさざるを得なくなります。どれだけ説得しても降りないのは目に見えていますし。
乱暴すぎたとはいえこの警察官たちには同情の余地があります。
引きずり下ろされた男性
まず引きずり下ろされた男性は医者でどうしても帰らなければならなかったということで、飛行機に乗った以上、降りることはできないと思います。
ただし一つ考えないといけないのは運送約款です。
ユナイテッド航空で航空券を購入する際、最後にこのようなボタンが出てきます。
ここから分かるのは購入した時点でユナイテッド航空のルールに従わないといけないということです。つまり運送約款に同意した上で購入しているのでユナイテッド航空はこの男性を降ろす権利があります。
ちなみに運送約款はこんなことが書いてありました。
簡単にまとめるとオーバブッキングの場合は、まずボランティアを探して、それでも席が足りなかったら子供や障がい者は除いて、運賃クラス、旅行の行程、会員プログラムのステータス、座席指定してなかった場合のチェックインの時間から判断して決めるということです。
男性はこれを含む運送約款に同意した上で買っているので降りろと言われたら降りなければいけません。
この運送約款では航空会社が乗客の搭乗を拒否する権利についても書かれています。
医者で降りれないということはよく分かりますが民間航空会社に乗る以上、そこのルールに従う必要があります。
まとめ
今回の一件から分かるのは、人それぞれの譲れない部分があってそれが衝突すると、誰が正しくて誰が間違っているのか判断するのが難しいということです。
ユナイテッド航空、乗客の男性、警察官それぞれにしなければならないこと、譲れない部分があって、それらがぶつかりあった為にこのような事件が起きてしまいました。
ユナイテッド航空の座席管理が甘かったことや、警察官が乱暴すぎたというのは責められて当然ですが、医師の男性も民間航空機に乗るというのはそういうことだと理解するべきかと思います。
一番はもっと協力金を上げてボランティアが出てきていれば、ユナイテッド航空も評判を落とさなくていいですし、みんながハッピーだったと思いますが起きてしまったことですし、今更言っても遅いですよね。
運送約款とかいつも何も考えずに同意しているものをしっかり読まないといけないなと思いました。
以上!!
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